2021年4月より東海北陸支部 支部長を拝命しています、愛知県がんセンターの丹羽康正です。消化器がん検診に大きな影響を及ぼしたCOVID-19は今でも散発的に発生しますが、全体としては落ち着いてきました。検診の重要性は変わりませんが、受診状況や人々の意識はCOVID-19パンデミック前と同じとは言えません。引き続き、皆様自身の検査技術のレベルアップとともに、正しい検診の重要性について一般の皆さんへアピールをお願いします。
現在東海北陸支部の会員数は、1,471名(正会員476名(うち医師467名)、一般会員971名)です(2024年3月)。前年度比で正会員は14名減、一般会員は14名増です。当支部に限らず、全国的にも正会員の減少が目立ちます。この対策として、学会では2024年度から支部地方会において「支部優秀演題賞」を創設し、一般演題の中から毎年医師1名、メディカルスタッフ1名を選出し、奨励金の交付及び総会へ招待することになりました。奮って応募していただくようにお願いします(詳細は地方会の案内を参照)。
昨年12月に開催された地方会は、藤田保健衛生大学ばんたね病院の小林 隆准教授のもと311人の参加がありました。2024年6月に開催された総会では藤田保健衛生大学消化器内科 廣岡芳樹教授が主宰となり、大変盛り上がりました。参加者数もwebを含めて2,275人で過去最高となりまた(6月12日現在)。JDDW2024の大会では浜松医療センター 金岡 繁副院長が会長を務められ、2024年11月には富山大学第三内科の安田一朗教授が会長を務め開催予定です。皆様、是非学会に参加されて、現在の正しい消化器がん検診の方向性を知り、実際に自分たちの成果を発表されて病院内外に足跡を残されることを期待します。学会を契機に身近な先生へ参加の声掛けや入会をお誘いいただきますようよろしくお願いします。
日本のがん死亡者数は1位の肺がんを除けば2位から5位までを消化器がんが占めます。正しい検診の考え方を身につけ、がん死亡率の低下を目指し多職種で社会貢献したいと考えます。今後も学会として学術的な発展と情報発信も含め、さらなる努力をして参る所存です。忌憚のないご意見・ご提案を支部事務局までお寄せいただき、より一層の消化器がん検診学会の発展に、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2024年7月
日本消化器がん検診学会
東海北陸支部
支部長 丹羽 康正